ここ最近の国会の混乱で、私たち政権与党にお叱りを頂戴するのは当然のことですが、それを追及する野党のほうも国民の支持を得ているとは言い難いのが実情です。 実際、連休中に掲載された日経新聞の世論調査でも、国会審議を拒否し続けた野党6党の対応について、64%が「適切でない」と回答し、「適切だ」の25%を大きく超えている状況です。つまり政治全体が支持を失っている状況であり、その一つの大きな要因は「日程闘争」という国会戦術です。 なぜ野党は日程闘争をやらざるを得ないのか 最近大学生との懇談の場で「どうして野党は審議拒否しかできないのか?」という質問を受けました。なぜ、こうした日程闘争が起きるかといえば、国会のシステムにも大きな原因があります。日本の国会は、会期中に議決できなかった法案が廃案となってしまい、次の国会では振り出しに戻ってスタートするルールになっているのです。 加えて、日本の国会では、政府