2022年3月17日、岸田総理大臣はサウジアラビアのムハンマド皇太子と電話会談を行いました。ロシアとウクライナの戦争を受けて、今後日本では深刻なエネルギー危機が生じる危険性があり、その対応を検討する為に設けられたのがこの会談でした。この会談を通して岸田総理大臣は、サウジアラビアに対して原油の安定供給を依頼したと言われています。 確かに日本は原油の全てを輸入に依存しており、その中でもサウジアラビアは、日本にとって最大の取引相手国です。ですからサウジアラビアの動向に日本の未来が依存していると言っても過言ではありません。ところが日本人の多くは、サウジアラビアという国がどういう国なのか、その実態を殆ど知りません。これは言い換えるなら、生殺与奪の権利を握られている相手を全く知らない状態です。 とはいえ、そうなるのも無理もないことかもしれません。例えばサウジアラビアは、「世界で最も入国が難しい国」の一