減速傾向が続いていたインド経済が反転しつつある。ひとつのポイントは国会での「ねじれ」の解消だ。近くモディ首相の率いる与党連合が下院だけでなく、上院でも過半数を占めると見込まれている。政権基盤が安定すれば、国内外の投資マインドが改善し、経済成長率は中国やASEANより高い7%台に回復するだろう――。 ▼2018年を読む3つのポイント ・高額紙幣廃止やGST導入に伴うマイナス影響の一巡により景気は持ち直し ・ビジネス環境の改善や政治基盤の安定化を背景に投資も拡大 ・欧米の金融政策の正常化や環境規制の厳格化には留意が必要 親ビジネス的なモディ政権の経済政策 2018年のインド経済は、(1)これまでの景気下押し要因の一巡、(2)ビジネス環境の改善を受けた投資の持ち直し、(3)政治基盤の一段の安定化に伴う経済改革ペースの加速、の3点を主因に成長率は持ち直していくと見込まれる。 最初に、再成長のカギを
![減速気味だったインド経済が再浮上のワケ 国会の"ねじれ解消"が投資を刺激か](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7c7166cb162d2a25cf44e6dd6fcef8379b3ee2bb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2F6%2F1200wm%2Fimg_06e1fd2b11e98e28a3cc9b4b57518ef771970.jpg)