中華人民共和国の有人宇宙船「神舟5号」は、無事に21時間の軌道滞在を終えて、10月16日午前7時過ぎ(日本時間)に内モンゴル自治区に帰還した。 今回の有人飛行で、日本政府も日本の宇宙関係者も総じて「中国に対抗して有人開発を進める必要はない」と冷静なコメントを出した。 正確には、冷静にコメントせざるを得ないところに日本の宇宙開発はある。宇宙関係機関統合の中で、宇宙関係予算は少しずつ巧妙に、そして確実に削減された。新機関である宇宙航空研究開発機構(JAXA)で航空宇宙にかける日本国の予算は、最盛期と比べて600億円弱減少する。それは小泉政権のいう「行政改革」の成果でもある。 さらに、主に官僚が主導して作成した将来プランを読み込むと、日本は今後最低で18年は有人活動をアメリカに依存することになっていることが分かる。1985年に最初の毛利衛、向井千秋、土井隆雄の3人の宇宙飛行士が選抜されてか