「正しく理解している人が少ないのではないだろうか」。世界最大のIT(情報技術)機器受託生産会社、台湾・鴻海精密工業(ブランドはFoxconnとして知られる)とシャープが決めた資本提携に対する日本人の反応やメディアの報道を見るにつけ、私はそう感じています。それも無理ないのかもしれません。民生用エレクトロニクス産業の変化スピードは極めて速い上に、台湾のIT産業を取り巻く環境やルールは、日本のそれら
中国に董事長として赴任することになったという知人から、どうしたら中国の現地従業員をうまく働かせることができるかと聞かれた。私は、かつて中国企業を買収し100名以上の中国人従業員をマネジメントした経験がある。そのときは、ずいぶん苦労をした。 どうしたら上手く中国人の部下をマネジメントできるかというのは、とても難しい問題である。突き詰めると、結局は中国人をトップに据えて任せた方がいいという結論になってしまいがちだ。我々日本人には理解しがたい中国人のプライドや面子の問題があるからである。ただ、自身の経験から、どうすると中国人と上手くいかなくなるか、中国人の部下を怒らせてしまうか、ということについては十分に経験している。それをあらかじめ知っているだけでも、ずいぶんと結果は違うのではないかと思う。 場面1:みんなの前で叱って「面子をつぶすこと」 これをやってしまったことがある。従業員全員にそのミスに
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