2004年04月12日12:21 カテゴリlawyering 良き法律家は悪しき隣人 「良き法律家は悪しき隣人」といわれる。法律家として有能な人物というのは、杓子定規だったり、人の裏をかくのに長けているなど、円満な人間関係にとっては、迷惑かつ困った存在という意味であろう。形式論理を盾にとって融通の利かない存在、隣人や友人として交際しづらい、という意味で使われる。そのため、この法諺は法律家たるものは、仕事のうえではともかくも、私生活や友人関係、近隣関係にあっては法律的発想を離れて、常識人としてふるまわねばならない、という戒めのために援用されることが多い。良い法律家であるためには、円満な常識人であらねばならず、そもそも、良い法律家は良い隣人であって当然とも言われる。 しかし、この法諺は文字通りの意味に理解するべきではなかろうか。良い法律家とは、社会が法律家に託した使命を全うする者である。社会が
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