Free on Free資料 1999-06-19 Know Thyself 富士通研究所 和田英一 wada@u-tokyo.ac.jp 出典「高橋秀俊 電気通信学会雑誌, 昭和42年4月 pp. 537-538」 最後に, これからの計算機システムの設計の指針ともいうべきものをまとめて述べてみよう. それは結局, 計算機は人間のためにあるものであり, いかなるときにも人間の忠実な奴隷であるための条件を述べたものである. それはまた, 人間の(機械とは違った)いろいろな特性を機械(ハードウェアとソフトウェア)が心得ていて, 人間の機嫌を損なわず, また人間の欠点を補うようにすることである. そこで人間の性質にもとづいて列挙すると, 人間は気まぐれである. だから機械は人間がいつ気が変わっても, それに対する処置ができるように用意しておかなければならない. プログラムはいつでも中止して他の