外国客船が横浜港への寄港を相次いで取りやめていることで、船に食材などを納入する横浜市内の事業者が苦境に立たされている。世界の船乗りに信頼されてきた「横浜の水」も風評にさらされる。関係業者は安全性のアピールに懸命だ。 「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」は横浜港を起点にする4月30日から5月24日までのクルーズを中止した。日本外航客船協会の「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2010」のグランプリに選ばれた人気クルーズ。代理店は「原発事故の収束が見えず、お客さまの安全を保障できかねる」とコメントした。 本来、春からは外国客船が多く寄港するシーズン。しかし横浜市によると、他に「サン・プリンセス」(1日)、「エクスプローラー」(7日)、「フォーレンダム」(5月4日)、「ブレーメン」(6月7日)の寄港も中止になった。 船に食料や日用品などを納入するシップチャンドラー(船舶納入業者)への影響は深刻だ。創業