前人未到となる“クアドルプル”(国内リーグ、国内カップ、リーグカップ、欧州カップ戦の4冠)へ向け前進を続けてきたマンチェスター・シティ。主要タイトル1冠に終わった昨季から、チームの戦い方はどう変わったのか。五百蔵容さんに分析してもらった。 一般的な「ビッグクラブ」であれば十分に成功と評される成績でも、現在の彼らに課せられたミッションから考えれば昨季(2019-20)は大いに苦しんだと言えるマンチェスター・シティ。プレミアリーグを落とし、最大の目標と思われるチャンピオンズリーグ(CL)も、イングランドサッカー史上初の国内3冠を達成した2018-19と同じく、準々決勝で敗退。レアル・マドリーを第1レグ・第2レグtともに見事な作戦で葬り去ったCLのラウンド16など試合単位では見事なパフォーマンスを見せましたが、シーズンを通じ内容面では停滞と言っていい状態で、失点もかなり増えており(2018-19