自分の部屋で眠れない夜をすごして目を覚ましたら、女の子とベットで一緒に寝ていた。 自分では、記憶にないことに驚きを感じている。 でも、同じ高校だけど、ほとんど話もしたことがない内海 舞が、どうして俺の部屋にいるのか? それも、一緒にベットで寝ているなんて、夢のようだけど‥‥‥ あ〜、もう少し早く目を覚ますんだった、惜しいな〜と考えていたら、舞が俺の顔を覗き込んでいた。 「男の子なんて、考えることは一緒ね」と あれっ、俺、口に出していないよな。 「あの、それで俺が狙われているというのは?」 「昨日も侵入者がいたでしょう」 「侵入者って、もしかしてあの黒い影?」 「ええ、そうよ、あなたも見たのね、なら話が早いわ」 「あの黒い影ってなんなの?」と聞いてみた。 「‥‥‥」 舞は答えない 「本は持っている?」 「ああ、はい、ここに」と言ってベットの下に隠して本を取り出す。 「よかった」と緊張が解けた