俺が落ち込んで床に手をついて意気消沈しているのを見て、ジャネットが「ご主人さま、あれはしょうがないですよ」と言ってくれた。 しかし、俺のあれだけ完璧な結界魔法を破って現れるなんて、犯人は、もう一人しかいない。 以前から俺が検討をつけていた奴だ。 その名は、創造神ナサニエルだ。 見えなくなるくらいの莫大な光魔法だけど、そこには聖属性はなかった。 俺は、それを瞬時に判別できた。奴が使っていたのは、膨大な威力の光だった。 俺たちが戦闘に集中していたから、まさか、単純な光でだけで、ウルフを奪われるなんて、失態だ。 「くそっ」 全員が俺の周りに集まって、温かい手を置いてくれる。 肩や、背中や手の甲に手を置いてくれる。 「ご主人さま‥‥‥」 俺はゴロっと仰向けになった。 「あ〜あ」全身から力が抜けて、ため息が漏れる。 しかし、そこに鏡から急襲する奴がいた。 俺が動くことができないくらい、落ち込んでいる