転職成功のカギは「ポータブルスキル」 今回220倍の難関をくぐり抜けた10人、その半数は意外にも医薬品と無縁の人たちであった。家電業界やIT業界、ホテル業界と、実に多様性に富んでいた。違った視点や価値観を取れ入れたいという狙いももちろんあっただろうが、よくよく話を聞いていくと、そこには明確な理由があった。 森下仁丹が採用の過程で見ていたのは「ポータブルスキル」。業界や職種の垣根を超えても通用する、汎用性の高いスキルだった。 大手家電メーカーから転身したMさん(52)は、東欧や南米、アジア市場のスタートアップを手がけてきた。海外でゼロから販売網を築いてきた経験は、医薬品の分野にも応用できると期待された。また、ホテル業界から転身した女性は、スタッフの育成経験が人事に応用できると見られた。 また、番組で密着したIT業界出身の志賀健さん(48)は、入社初日から奇抜なアイデアを連発し、同僚から「宇宙