実際の経済では、図の中で「サラリーマンの群れ」と記した場所に入る丸(「点」に見えるかもしれないが)の数が圧倒的で、彼(彼女)らが提供する価値が養分となって経済を循環している。 そこそこの会社に正社員として就職していると、親も本人も安心しているかもしれないが、ここのエリアには、似たもの同士の労働者が安く買い叩かれやすいことも含めて、「経済的に不利な重力」のようなものが働いている。損得的には、かなり悲惨だ。 早く気がついてくれるといいのだが、自分の不利に気づくことには認知的不協和の抵抗力が働くので、安く働く仲間同士で群れて「人生はこんなものだ」と諦めるようなケースが少なくない。例えば、娘や息子には、少なくともこのカテゴリーにだけとどまる職業人生を歩んでほしくないものだ。 「野心ある若者」が狙うべきコースは? さて、人生では、必ずしもお金持ちを目指す必要はないのだが、経済的に不利なコースは歩みた
山椒大夫 4K デジタル修復版 Blu-ray 田中絹代Amazon これまた、昨日観た『雨月物語』につづいて強烈な作品で、この時期の溝口健二監督の充実ぶりときたらタダ事ではない。 脚本は依田義賢と八尋不二とが共同であたり、撮影は宮川一夫、音楽は早坂文雄と、『雨月物語』から引きつづいたスタッフである。 原作は森鴎外の短編なのだけれども、そもそもは中世の説経節「さんせう大夫」の翻案で、まずはその説経節から森鴎外が改変した部分があるのだが、そこからさらにこの映画化で変更されたところもある。もとの説経節はたいへんに残酷な描写を含むもので、例えば厨子王を逃がしたあとに捕らえられた安寿は酷い拷問で殺されてしまうし、山椒大夫もさいごには残虐な殺され方をする。この2点を改変したのは森鴎外で、安寿は入水自殺となり、山椒大夫も殺されることはない。ただ森鴎外の小説では、奴隷を解放した山椒大夫はその後益々富み栄
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