量子力学は、あらゆる素粒子の集まりに共通する物理法則を記述する理論です。でもこの事実を、普段量子力学を使って論文を書いている人々でも真剣に考えたことがあまりないのだろうなと感じさせられることが多いです。そしてこのことが原因の1つとなって、「考えるな!計算せよ!」というレベルの道具主義から脱してないと、哲学者から物理学者が批判をされたりします。 私自身はときに道具主義だと批判をされる操作主義的量子力学の支持者ですが、前世紀に混乱していた概念を淡々と自分のなかで整理をし、本当に深く考え尽くして、やっとその考えに至って、腹落ちができたのでした。特に粒子数や物理的自由度をマクロ化した量子コンピュータや、猫や、人間や、そしてブラックホールなどのマクロ系を過不足なく統一的に、そして矛盾もなく記述するには、フォンノイマンやウィグナーが提唱したコペンハーゲン解釈しかうまくいっていないという実感を持ったから
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