ブックマーク / note.com/quantumuniverse (3)

  • フォンノイマン鎖と「意識」|Masahiro Hotta

    量子力学は、あらゆる素粒子の集まりに共通する物理法則を記述する理論です。でもこの事実を、普段量子力学を使って論文を書いている人々でも真剣に考えたことがあまりないのだろうなと感じさせられることが多いです。そしてこのことが原因の1つとなって、「考えるな!計算せよ!」というレベルの道具主義から脱してないと、哲学者から物理学者が批判をされたりします。 私自身はときに道具主義だと批判をされる操作主義的量子力学の支持者ですが、前世紀に混乱していた概念を淡々と自分のなかで整理をし、当に深く考え尽くして、やっとその考えに至って、腹落ちができたのでした。特に粒子数や物理的自由度をマクロ化した量子コンピュータや、や、人間や、そしてブラックホールなどのマクロ系を過不足なく統一的に、そして矛盾もなく記述するには、フォンノイマンやウィグナーが提唱したコペンハーゲン解釈しかうまくいっていないという実感を持ったから

    フォンノイマン鎖と「意識」|Masahiro Hotta
    tokyocat
    tokyocat 2023/08/05
    “波動関数を収縮させる観測者の連鎖の最終端に「意識」を導入した、フォンノイマン鎖の話は有名です。この考え方には、量子力学を実在論としてみなさずに、情報理論としてみなす思想の原型があるように感じます”
  • 物理学における「情報」と「実在」|Masahiro Hotta

    量子力学は実在論ではなく、情報理論の一種です。でもこう言われても、 「情報は情報のみで存在し得るのか?」 「量子力学が情報を扱う理論であるなら、実在を表す当の理論を。」 と素朴に感じてしまう方も多いと思います。「実在」というものが日常生活であまりにも当たり前のように刷り込まれているから当然の反応でもありますが、それは幻想なのです。 まずはよく考えてみて下さい。睡眠から覚めて目に入る世界は、光(つまり素粒子である光子の集まり)が持ってくる情報に過ぎません。例えば錯視は意識の現象的研究に役立ちますが、更に人間が見ている世界は最終的に脳内で加工されたものであることを教えてくれています。このデモンストレーションビデオも重要です。 空間や物体を奥行きがある3次元的対象だと感じるのも、脳の働きだと教えてくれています。是非最後までご覧ください。アッと驚かれる体験をされることでしょう。次のサイトに出てく

    物理学における「情報」と「実在」|Masahiro Hotta
    tokyocat
    tokyocat 2023/07/13
  • 物理学における「実在」は存在していない  ~現代物理学事情(量子力学編)~|Masahiro Hotta

    アインシュタインは、量子力学をこの世界のもっとも基的な理論の1つとは見なしていませんでした。その理由の1つとして、日常的なモノの実在性とその決定論的な運動を量子力学は許していないという点を挙げています。量子力学ではない、決定論的な実在の物理法則が他にあると信じていたのです。 『君は,君が見上げているときだけ月が存在していると当に信じるのか?』 これはアインシュタインが親しい物理学者に向けて言ったとされる言葉です。量子力学はその月の実在性も否定する理論だったので、彼は死ぬまで不審に思い続けていたのでした。しかしアインシュタインが期待したような路線で成功をした理論は現れませんでした。一方で量子力学は、もの凄い精度でその正しさが実験的に確認をされている基礎理論として、広く認められるようになりました。 見えていた月が次の瞬間に振り返ってもまだ実在し続けることは、例えば人工衛星やロケットなどへの

    物理学における「実在」は存在していない  ~現代物理学事情(量子力学編)~|Masahiro Hotta
    tokyocat
    tokyocat 2023/07/02
    “「在る」という直感を人類に養わせてしまった一番の要因は、物理学における様々な量の保存則です。つまりエネルギーや運動量、電磁気学に出てくる電荷の保存則、そして近似的に成り立つ原子数、粒子数の保存則”
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