都市伝説の定番と化したミミズバーガー。「ファーストフードのハンバーガーのパテはミミズが原料」というもの。笑い飛ばすことは簡単だが、ハンバーガーが1個100円で売られていることを考えると、ミミズはともかく本当に牛肉? と疑いたくもなる。 『大人の怪しい実験室〜都市伝説の真相』(データハウス刊)によると、某ファーストフードで販売されているハンバーガーパテの原料は牛肉だが、その価格は1kg50円だという。信じられない安さなのだ。もしミミズがハンバーガーに使われるなら、それより安いはずだが…。 そもそも価格以前に、ミミズは食品に使えない。実はミミズは漢方薬では地竜という名前で、解熱剤に使われている。ミミズには解熱作用があるためだ。ルンブロフェブリンが解熱成分で、大正時代に日本人が発見した。 池辺良『風の食いもの』に「煎じ蚯蚓(みみず)」なる項がある。先の大戦中、南方戦線に配属された著者たちの部隊は