無線LANには、EthernetによるLANと同様に、通信の衝突を避ける仕組みがある。しかし当たり前のことだが、無線LANはEthernetとは異なり物理的なケーブルで接続されていない。そのため、無線LANには通信を確立するために、独自のアクセス技術が多く存在している。 無線の通信路とは 電波は目に見えないが、情報を伝える媒体という観点からはケーブルと同じと考えられる。ケーブルは何本でも設置できるため、通信相手ごとにケーブルを用意して、他の通信相手とは独立した伝送路を確保して情報を送受信できる。 一方無線では、個々のケーブルに相当するものが「チャネル」である。残念ながら電波は有限の資源であり、無線LANに限らず特定の用途に使える周波数帯は限られている。無線LANの2.4GHz帯のIEEE802.11b/gでは13チャネル、5GHz帯のIEEE802.11a (W52/W53)では8チャネル