芸術学特論(1) 視覚文化とメディア 月曜日5時限 RY106 講義の目的 イメージと文化 本講義では,視覚文化論(ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズ)という研究分野を概観する。「視覚文化」には,いわゆる美術のほか,写真,映画,テレビ,広告,マンガ,ファッション等,幅広い対象が含まれる。私たちはこうした視覚的イメージを,どのようにして見,どのようにして理解しているのだろうか。私たちを取り巻くこうした視覚文化の数々を読み解くための方法を,まずは現代におけるさまざまな文化理論を紹介した上で,広告などを例として考察する。さらに現代の視覚文化の基礎となる19世紀における視覚の変容を追っていく。 講義の進め方 イントロダクション:視覚文化とはなにか 「文化」とは一体何なのか:文化概念の変容 ストリート・カルチャーから「文化」を考える メディウムとメディア:文化と媒介 記号と表象:意味とコンテク