図書館界におけるクラウドソーシングの動きは? “クラウドソーシング”(crowdsourcing)という言葉が,この2,3年,図書館や文書館においても使用されるようになっている。図書館等の進める事業の一部を,利用者など不特定多数の主体にアウトソーシングすることを称するものである。オーストラリア国立図書館(NLA)の情報探索システム“Trove”のような成功事例が知られる一方で,図書館等が,クラウドソーシングを採用すべきか否かについての議論も存在する。 NLAにおいては,クラウドソーシングを活用した複数のプロジェクトが進んでいる。中でも最も大規模なものは,新聞デジタル化プログラムである。 この事業では,19世紀初頭に発行されていたSydney Gazetteを始め,建国当初からの新聞の多くがデジタル化され,その規模は,2012年7月現在700万ページ,7,000万記事に及ぶ。データはTrov
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