新聞紙上で「学校司書」の重要性が説かれ、各地で「人」の配置が進む一方、「学校司書」の非正規化や民間委託化の動きもあり、学図研がめざす「専任・専門・正規」の学校図書館職員制度からは程遠い現状にあります。今こそ、子どもたちの学びを支援する学校図書館の役割と、そこに関わる「人」について、どうあるべきなのか、考えをまとめる必要があります。 学図研では、1989年以降、「専任・専門・正規」の学校図書館職員の必要性を訴えてきました。また学校図書館法改正後、1998年には「当面は、充て司書教諭の存在を認め、学校司書の専門職制度化をめざすが、将来は一職種の学校図書館職員制度をめざす」という方針を確認しました。 そして2002年には、学校図書館職員に求められる基本的な条件を示すためにパンフレット「学校図書館にこんな人を」を作成しました。学校図書館に職員を配置するなら、最低この条件で、という趣旨でつくった