先週の話ではありますが、この直近の円高局面で、与謝野経済財政政策担当大臣が報道陣のインタビューに答えて「思惑先行型の投機的動き、大変不見識なもの」と発言したのには、私一個人として大変失望しました。与謝野大臣こそが「不見識」はないかと思えたぐらいです。つまり、マーケットがどのようなものであるのか、残念ながら、彼自身理解が出来てないということです。 そもそも、外国為替相場は、変動相場制であり、固定相場制ではありません。従って、マーケットでは、買い手と売り手が存在して自由に売買出来るわけです。固定相場制を敷いている国はほとんどなく、変動相場制が世の中の常識です。資本主義社会そのものが「変動相場制」を基盤に成り立っているわけです。人が自由に売買出来る環境はごく自然なことです。 それがたまたま通貨ペアであるということだけです。一般物資、サービスが自由に売買されているのと全く変わりありません。そこには