「党を立て直せるのは蓮舫しかいない」――。民進党の岡田克也代表が9月の党代表選に出馬しないと表明した7月30日、岡田氏から事前に電話で知らせを受けた神津里季生連合会長は「新代表は彼女しかない」と腹を固めていた。蓮舫氏は党再生の切り札であり、連合における神津体制の行方をも左右する。 反転攻勢を賭けた7月の二つの選挙(参院選・都知事選)で、「改憲勢力に3分の2」を奪われ、小池百合子知事の誕生を許し、完敗を喫した民進党。連合傘下の組織から、共産党との共闘路線への批判が噴出した。 とりわけ野党4党推薦の鳥越俊太郎氏が小池氏に惨敗した都知事選では、連合東京が自主投票を決め、民進党からの支援要請を拒否。街頭で「脱原発」を訴える鳥越氏に、旧同盟系の産業別労組は「鳥越は共産党だ。民進党を潰す気か」と嫌悪感をあらわにした。 民進党は参院選での野党共闘を「一定の成果を上げた」と総括したが、連合は8月末の中央執
![「蓮舫しかいない」神津連合の勝負どころ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bcfd9f2bff22ebc894b5bd309b271d91d2ca43ad/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffacta.co.jp%2Farticle%2Fimages%2F201609%2F201609_089_1.jpg)