日本製自転車の荷台に農作物を積んで道路を渡る男性=ジャワ島プカロンガン、矢野写す 日本製の自転車が、インドネシア・ジャワ島の地方都市プカロンガンで大人気だ。他都市では、とにかく安い中国製が優勢だが、ここでは6〜7割が日本製。農業従事者や主婦、学生らがゆったりとこぐ姿があちこちで見られる。 プカロンガンは、伝統のろうけつ染め「バティック」の産地。1980年代、職人たちが首都ジャカルタに染め物を売りに行った際、日本の自転車を買って帰ったのが始まりとされる。大量の布を荷台に積んで運ぶ必要があった職人たちは「丈夫で壊れにくい」と重宝し、人気が広がった。 現在、流通しているのはほとんどは中古品。町に100店程度ある自転車店は、日本では使われなくなったサビだらけの自転車をシンガポール経由で入手し、サドルやスポークなどの部品を交換。ボルトやタイヤなどを新調し、塗装し直して再商品化する。 老舗(し