安倍晋三首相が第二次安倍政権発足後の二〇一三年以降、四月に東京・新宿御苑で開いてきた「桜を見る会」の前夜に、都内で後援会と懇親会を毎年開いていたことが分かった。桜を見る会当日も、首相は毎年、会場で後援会と記念撮影していた。野党は「公式行事の私物化だ」と批判した。参加した首相の地元関係者らには、当時の様子を伝えたブログの投稿削除が相次いだ。 (妹尾聡太) 本紙掲載の「首相の一日」によると、首相は今年四月十二日夜、都内ホテルの宴会場で開かれた「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」に出席。翌十三日午前は、桜を見る会の開始時刻前に会場で後援会関係者と写真撮影をした。 一三~一八年も今年と同様、桜を見る会の前夜に懇親会、当日に写真撮影があったことが確認できる。 共産党の田村智子参院議員は十一日、記者団に「首相が桜を見る会を後援会の一大行事に位置付けてきたのは、客観的な情報で確定だろう」と指摘した。立憲