今回は円高や円安が我々消費者や日本経済にどのような影響を与えるのかお話していきます。 そもそも、円高、円安とはなんでしょうか。他の通貨に対して「円の価値が高くなる」ことを円高、「円の価値が低くなる」ことを円安と呼んでいます。「1ドル=100円」と「1ドル=80円」では一見すると1ドル100円のほうが高いように思えますが、「1ドルに換金するのにどれだけの円が必要か」ということですので、80円出すだけで1ドルに換金できる「1ドル=80円」のほうが円高の状態にあると言えるのです。 それでは、その円高や円安の具体的な影響について見ていきましょう。なお、ここでは説明を簡略化するため、実際の取引で発生する様々なコストについては省略しています。 円高のメリットとデメリット 消費者にとって円高のメリットは輸入品が安く購入できるということです。 消費者の立場で見ると、メリットが大きいのは円高です。先ほども