小説中で「にさんにち」を記述するのは難しい。 「2~3日」と表記できればいいが、小説中における数字の表記は、レーベル等の方針で算用数字は使わず漢数字で表現されることがほとんどだ。 「二〜三日」は漢字と記号のミスマッチ感があり、あまりこの字面を見たことがない。 「二三日」はたまに見るが、二十三日みたいで誤解を招く。 「二、三日」というのも見るが、これは周囲の普通の読点と区別がつかず「二、」のところにセンテンスの区切りがあるように見える。 「二・三日」は見た目が気持ち悪いし、小数点にとれてしまう。 もはや書き言葉において「にさんにち」は実質的には非推奨の日本語となっている気もする。 かと言って「数日」だと感覚的には5〜6日くらいで、ニュアンスが変わってしまうし、なかなかいい言葉がない。 「二日ほど」くらいが妥当な落とし所か……。