【ワシントン=柿内公輔】放射性物質(放射能)漏れ事故を起こした東京電力福島第1原子力発電所は、建屋内の汚染水や高い放射線量が復旧作業を阻んでいる。欧米各国の支援もあり、現地には原子力災害に対応できるロボットが投入されているが、十分に活用できていない。事故を想定したロボット運用のノウハウが日本にないためで、専門家からは、政府や東電が「原子力災害に備えたロボット政策を怠ったつけ」との批判が上がっている。 東日本大震災の発生に伴う事故から間もなく、米国から、米アイロボット社が米軍向けなどに開発している運搬用ロボットなどが日本に送り込まれた。日本の原子力安全技術センターも、放射能を測定できるロボット「防災モニタリングロボ」2台を現地に送り込んだ。 米社のロボットは、100キロ以上の物体を運ぶ能力があり、高い放射線量が検出されている場所で、消防ホースを運ぶ役割などが期待される。ただ、ロボット操縦用に
■整理できぬ情熱の集約 前回の本欄で「若者たちはウェブ上でオープンに協力して事を成す新しい能力を持っている」と述べた。それからわずか1カ月。私の身に本当に起きた驚くべき出来事について記してみたい。 4月25日に新著「シリコンバレーから将棋を観る-羽生善治と現代」(中央公論新社)を上梓(じょうし)したのだが、それと同時に私は、出版社と相談の上、ブログ上で「この本は誰が何語に翻訳してウェブ上にアップするのも自由」と宣言した。この本は、将棋という日本文化や棋士というすてきな日本人たちの存在に一人でも多くの人が目を向けてほしい、という純粋な思いから書いたもの。もしこれが日本語以外の言葉に翻訳されて世界中の人々に読まれれば楽しいではないか。始まりはそんなふとした思いつきにすぎず、何かが本当に起こることを、私は予想などしていなかったのだ。 しかし刊行から4日後の4月29日、東京の21歳の大学生が、この
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