自分の親が末期癌と宣告されたら、私たちには何ができるのでしょうか。癌にはいくつかのステージがあり、末期と呼ばれているのはステージ4に当たります。この状態は、癌の治療をすることで逆に死期を早めてしまう場合があります。 治療方針は医師と相談することになりますが、手術も投薬も厳しい状態の時。場合によっては、身体の治療よりもQOL(クオリティオブライフ)という生活の質を上げることが優先させることもあります。 末期癌は多くの場合、余命が宣告されます。もし、自分の親が「余命1ヶ月」と宣告されたら、私たちはどのような選択をするのでしょうか。残された時間の中、心のケアを中心とした治療の選択をする方もいます。 2016年の12月、私の母は「余命1ヶ月」と宣告されました。短い時間の中、文字通り毎日親と会い、少しでも親孝行できたらという気持ちで病院に通っていました。そこで知ったのが「緩和ケア」という選択肢です。