棋士の羽生さんがとあるテレビ番組で、「若さ以外の強さを探している」みたいなことを言っていて、「若さ」というものについて人がどのように捉えているのか聞いてみたいとは思った。以前穂村弘さんとユリイカで対談した時に、青春のまぼろしを書いていました、と私は昔書いた短歌について話していて、穂村さんが青春はだんだんと人生に負けてしまう、みたいなことを言っていたのが衝撃だった。いや、そうなんだろうな、とは思っていたんだけど。そうなるのが人間だろうな、と思うのだけれど。そしてだからこそ「若さ以外」を求めるようになっていくのだろうし(羽生さんの発言に対しては今田耕司さんがすごく共感していたのが興味深かった。やっぱり若さって大きな武器であり、壁ですよね)。私が衝撃だったのはそのことを穂村さんがさらりと言ったということだ。「若さ」というものを失うのって私はこわいっていうか、それ失ってまで書くかな、どうだろ、って