リチウムイオンバッテリーの発展により、EV(電気自動車)には全固体電池が「必要なくなるかもしれない」。 【写真】洗練されたEVの走り【メルセデス・ベンツEQAを写真で見る】 (17枚) メルセデス・ベンツの最高技術責任者(CTO)であるマルクス・シェーファー氏によれば、リチウムイオンバッテリーのエネルギー密度は「予想外」に向上しており、コストとエネルギー密度の点で全固体電池と「拮抗」する可能性があるという。 全固体電池は、従来のバッテリーよりもエネルギー密度が高く、コストダウンにつながるということでEVの次なるブレークスルーとして長い間注目されてきた。しかし、シェーファー氏は「多くの人々が従来のセルを改良し、非常に優れたものにしてきた」ため、「コストやエネルギーで大きな優位性はない」と見ているという。 全固体電池には安全上の利点があることを認めたうえで、リチウム技術にも発展が期待されている