ここで少し,私の持論を述べさせてください。私は10年以上前に「エコポイント」という仕組みを提案しました。このエコポイントは,現在は液晶テレビなど省エネ家電買い替えによる市場刺激策として,一定の評価を得られていると認識しています。これを単年度だけの考え方にしてしまうのは,もったいない。環境対応型家電機器の数を増やすための永続的な施策につなげられたらと思っています。例えばこのエコポイントを,先ほどの「アクション化」における一般ユーザーに対するインセンティブとして使うという考え方があります。昨年10月にスタートした国内CDM(Clean Development Mechanism)制度を活用して,環境配慮型家電機器を使う家庭のCO2排出削減分を企業がクレジットとして購入し,リアルマネーではなくエコポイントで家庭に渡すというスキームです。「エコポイント」と「リアル・マネー」の違いは,エコポイントは