【ブエノスアイレス=臼井康兆】二〇二〇年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会を前に、東京招致委員会は五日午後(日本時間六日午前)、招致演説に向けた最後の公式リハーサルに臨んだ。終了後、招致委会長の猪瀬直樹知事は記者団から出来栄えを問われ、「ほぼ完璧だと周囲から評価された。この勢いで本番に臨みたい」と語った。 リハーサルは七日の総会会場となる市内のホテルで、非公開で実施。本番と同様にイスタンブール(トルコ)、東京、マドリード(スペイン)の順で進み、他都市の関係者はシャットアウトされた。 一方、猪瀬知事は公式リハーサル終了後、招致への悪影響が懸念されている東京電力福島第一原発の汚染水問題について、記者団の質問に「誇大に、間違った形で伝えられている風評的なものを取り除く」と答え、火消しに回った。