「全体の30%程度の割合で何らかの経歴詐称が判明する」 こう話すのは、調査会社「企業サービス」の吉本哲雄代表だ。 【映像】実際にあった衝撃の経歴詐称とは? この会社では企業からの依頼を受け、採用候補者が履歴書や面接でアピールした経歴や勤務状況などに偽りがないかを調査する「バックグラウンドチェック」を行っている。企業が候補者の同意を取ったうえで、就職差別や人権に関わらない範囲で、能力や資質などの整合性を調べるものだ。 吉本代表は、これまで様々なケースの「経歴詐称」を見てきたと語る。 「勤続10年で部長職だったという経歴の人を調べたところ、わずか3カ月で退職していた。また、辞めたのは最近ではなく9年前。現在までの約9年間はアルバイトを転々としていたという」 他にも、有名大学を卒業後、外資系のコンサルティング会社を二社経験したという経歴が、実際は高校を中退し職を転々としていたというケースもある。