HTML5はどんな実益をもたらしたのか?正直まだ何ももたらしていないと思う。もたらしたのは「未来への淡い期待とカオスだ」と現状では言わざるをえない。去年から徐々に盛り上がり始めたHTML5は今年に入り一気に熱を帯びて加速した。 言葉の盛り上がりとは裏腹に語られていたメリットを思ったより享受できていないどころか機種やブラウザ依存の差異に苦しんで、コストがかさんでいるのが現状だろう。そんな中仕様策定完了のお知らせが舞い込んできた。W3CがHTML5仕様策定完了を発表、相互運用性テストおよびパフォーマンス向上へ HTML5が話題に上がり始めて3年が過ぎ、現場とは裏腹により一層過熱を見せるであろう来年からの展開をそろそろ想定しておきたい。HTML5の捉え方も仕様も立場やビジネスによって多岐にわたっている。整理しきれない上、難しい話題だが、ぱっと見渡した全体観をざっくりと見ていきたいと思う。この記事