かつて“影の横浜市長”と呼ばれた菅首相。 今も絶大な影響力を持ち、IR担当の副市長は「菅が決めた」と言われる。その副市長が、参入を狙う業者からたびたび高額接待を受け、資料を渡していた。仲介したのは“菅のタニマチ”で知られる韓国人経営者で…。 JR横浜駅から10分ほど歩いた坂の上に、その宴の場となった高級料亭「滝川」がある。中国系デベロッパーの幹部は、長い廊下の奥にある18畳ほどの広い「松の間」に何度も足を運んだ。カジノIR(統合型リゾート)開発に一枚加わろうと目論み、横浜市の副市長を接待するために。 何度も接待に使われた料亭「滝川」 アルコールの力を借りて気が大きくなったせいかもしれない。会ってまだ日の浅い接待相手は、すっかりリラックスし、盃を掲げながら人指し指を立ててこう言った。 「これが本格的に動きだせば、せめて一本くらいはオヤジに持っていかんといかんでしょうね」 昨今、中国本国はもと