●例外「もっとJavaを学ぶ 第2回 (2003年5月 )」 【エラー処理の課題】 プログラムにとって必要不可欠でありながら,扱いが難しいもののひとつが,エラー処理である。 どのようにエラーを回復するか,という点については,それぞれのエラーごとに対応が違うので, ここではふれない。ここでは,エラー処理を行うためのメカニズムについての課題を考えてみよう。 ●エラー処理記述の複雑さ エラー処理を行う場合,もっとも原始的な方法は,エラーが起こってないかどうかをif文でチェッ クし,エラーが起こっていない場合は通常の処理を行い,エラーが起こっていた場合は,else節でエ ラー処理を行うという方法である。 たとえば,List 1のように,4つの処理を実行している場合を考えてみよう。この例では,処理1か ら処理4まで,順序よく処理が記述されていて(List 1-(1)),処理の流れが明確である。 しか