【兵庫】淡路市で展示されていた「1億円金塊」が15日、金属メーカー「三菱マテリアル」(東京都)に返還された。同市志筑の静の里公園であった記念式典には、市や議会関係者、地元住民ら約200人が参加し、21年間輝き続けてきた金塊と別れを惜しんだ。【登口修】 金塊は、旧津名町がふるさと創生資金1億円を担保に、同社から相当分の金塊を借り受けて展示。89年以降、377万人の観光客を呼び込んだ。近年の金の値上がりで保証金の追加を求められ、市は「観光客を呼び込む役目を終えた」として返還を決めた。1億円は14日に市に戻った。 1億円の使途について、市が旧津名町地域の約6000世帯にアンケートをしたところ、「市全体のために活用してほしい」という声が6割に達しており、市は市民サービスに使いたいとしている。 この日の式典では、門康彦市長が「市の財政事情では(返還は)やむを得ないが、涙でなく笑顔で送ってほしい」とあ