花柄毛布を主として扱うアーティスト 江頭誠。個展や芸術祭への参加だけではなく、ファッション誌でのコラボレーションやセレクトショップでのポップアップなど活動は多岐に渡り、2022年8月には「グッチ(GUCCI)」が公開した「Kaguya by Gucci」で装飾を担当。毛布アートで強烈なインパクトを残した。 江頭が初めて毛布の作品を制作したのは2011年まで遡る。そこから12年が経過した今も尚、一貫して花柄毛布を使い続けており、年々変化する表現で毛布の可能性を提示している。同じ素材に向き合った12年間にはどんな葛藤や挫折、そして希望を感じる瞬間があったのか。 江頭誠 1986年三重県生まれ。戦後の日本で独自に普及してきた花柄の毛布を主な作品素材として、立体作品やインスタレーションを手掛ける。2015年に発泡スチロール製の霊柩車を毛布で装飾した「神宮寺宮型八棟造」で「第18回岡本太郎現代芸術賞