長崎県・五島列島沖で1946年、連合国軍総司令部(GHQ)に沈没処分された旧日本軍の潜水艦24隻を調査している民間の研究チームが7日、「伊58」の沈没地点や状態を特定したと発表した。 同艦は太平洋戦争末期、原爆の部品を運ぶ極秘任務にも就いた米巡洋艦「インディアナポリス」を撃沈したことで知られる。 調査したのは、一般社団法人ラ・プロンジェ深海工学会(北九州市)。「伊58」は長崎市の西約50キロ・メートル沖合の水深約200メートルの海底に、艦尾を海中に立てた状態で沈んでいるのが見つかった。かじの特徴などから特定したという。 現場海域では計24隻の潜水艦が処分された。同会代表理事の浦環・九州工大特別教授は「映像を記録に残し、平和への記念碑としたい」と語った。