三重県議会は、議員の政治倫理条例を改正し、SNS(ネット交流サービス)上の差別的な投稿に「いいね」を押すことを禁止する。同様の規定は全国でも例がなく、公人としての影響力を重く見た。26日に全会派が合意する見通しで、11月末の成立を目指す。 同条例は議員が守らなければならない倫理基準を定めている。改正案には、議員本人による人権侵害行為だけでなく、「侵害行為を行うことの扇動」「第三者の行った侵害行為に対する賛成の意見の表明」もしてはならないと明記した。 違反の疑いがあれば政治倫理審査会を開き、投稿の内容が人権侵害や差別にあたるかを検討。政治的・道義的責任があると認められた場合、議長が議会への出席自粛などを勧告する。