国有財産でありながら、国会記者会(記者クラブ)が無償で専有し、フリーランスやネットメディアの使用を認めていない国会記者会館(写真)。 10月31日、「フリーランス連絡会」の事務取り扱いの佐藤裕一さんと畠山理仁さん、筆者の3人は、「国会記者会と同会の佐賀年之事務局長は、3人が国会記者会館に立ち入り、取材することを妨害してはならない」という仮処分を東京地方裁判所に申し立てた。 11月6日、第1回審尋が東京地裁(福島政幸裁判長)で開かれた。 国会記者会と佐賀事務局長は答弁書で以下のとおり主張した。 《国会記者会は、衆議院からの使用承認に基づき(使用貸借契約上の借主に準ずる地位に基づき)、国会記者会館を自ら使用占有し、正当な権限のある使用者として国会記者会館の管理を行っているものである》 《国会記者会館は、国会記者会が使用占有し管理を行っているものであって、国会記者会の承認なくして自由に出入りする