出版状況クロニクル49(2012年5月1日〜5月31日) 最近になって、地域の老舗である事務用品、文房具店が自己破産した。町の商店街は実質的に解体されて久しいが、それでもずっと同じ外観のままで残っていた数少ない店舗のひとつだった。 ここは小中高などの学校関係、市役所を始めとする公共機関を主たる外商先とし、長きにわたって手広く事務用品や文房具を納入していたこともあって、地場でもよく知られ、私たちにとっても、中学生の頃から馴染み深い店でもあった。 閉じられたシャッターに貼られた自己破産の知らせは、高度成長期をピークとして繁栄していた商店街、地場の小さな商店の集積の時代の終わりを象徴的に告げているようだった。そして終わりは異なっていたにしても、同じように商店街にあった三つの書店も消えていったことが思い出された。 1.アルメディアによる12年5月1日時点での書店数調査が出された。それを示す。 ■書
書店の活性化方法について調査、研究していた「フューチャー・ブックストア・フォーラム」の報告書がまとまり、経済産業省の委託で事業を進めていた日本出版インフラセンターが公表した。報告書では、紙と電子の出版物を区別なく販売促進する「ハイブリッド型書店」の実現が効果的としているが、出版業界も含めた態勢整備の必要性を指摘している。 事業では、書店や電子出版の利用調査や、書店での試し読みサービスの実験などを実施。一定以上読書し、書籍を購入する人約千人を対象にした調査では、書店に行く頻度は「週に1回くらい」が40・8%と、最も多かった。 行きつけの本屋の有無については、「ある」が87・7%。行く理由(複数回答)については、「扱っている本が豊富」(62・2%)、「ポイントカードを持っている」(30・9%)、「店の雰囲気がいい」(22・9%)の順だった。 今後書店で利用したいサービス(複数回答)は、「ポイン
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