著作権が切れた文学作品などをインターネット上で無料で公開している「青空文庫」の世話人で、ことし8月に亡くなった富田倫生さんを追悼するシンポジウムが25日、東京で開かれ、著作権の保護期間や許諾の在り方などを巡って意見が交わされました。 富田さんと「青空文庫」 富田倫生さんは、誰もが自由に過去の名作などに触れ、利用できる機会を提供しようと、平成9年に「青空文庫」を作りました。 著作権が切れた作品や、作者などの許諾が得られた作品について、ボランティアがテキスト(文字データ)の入力や校正などを行い、“電子図書館”としてインターネット上で無料で公開し、その数は1万2000点を超えています。 富田さんは、本の自由な利活用を進めるため、著作権の保護期間を延長しようという動きに反対する活動を続けてきましたが、ことし8月、肝臓がんのため61歳で亡くなりました。 著作権の保護期間とは 文章や音楽などの著作権は