女流将棋界に新しいスターが誕生した。立命館大学2年の香川愛生(まなお)女流王将(20)。入学した昨春、生まれ育った東京を離れ、日本将棋連盟関西本部(大阪市)に移籍。いま勢いがある関西の若手棋士や奨励会員、強豪ぞろいの立命館大学将棋部員らと練習将棋を重ね、大きく飛躍した。 23日、第35期女流王将戦(囲碁将棋チャンネル主催)三番勝負第3局で里見香奈女流四冠(当時)に快勝。シリーズ2勝1敗でタイトル初挑戦での奪取に成功し、同日付で女流三段に昇った。終局後、「関西という新天地で再スタートを切れたのが自分にはプラスだった」と語った。