活版印刷機3台を備え、名刺などの印刷ができる「堀川AC Lab」(京都市上京区・堀川商店街) 印刷工房を併設した珍しい形態の書店が、京都市上京区の堀川商店街にオープンした。昔ながらの活版印刷で独自の名刺やカードを刷れるほか、個人の印刷物を書店に並べることもできる。「本が作れる本屋」をコンセプトに、紙ならではのぬくもりや魅力を伝える場を目指す。 大垣書店(北区)が手がける「堀川AC Lab(ラボ)」。堀川団地再整備の一環で同社が2020年に複合施設「堀川アート&クラフトセンター」(仮称)を開業するのに先立ち、試験店舗として来年3月まで運営する。 工房スペースは印刷会社の修美社(中京区)が手がけた。廃業した名古屋市内の印刷所から譲り受けた3台の活版印刷機と膨大な量の活字、紙のサンプルなどを備える。客が自らの手で活字を組み合わせて名刺(100枚7千円~)などを刷れるほか、小冊子や本の印刷も少部数