「瀬取り」がどのような行為か、すっかり知れ渡った昨今ですが、それを監視する側についてはあまり知られていないかもしれません。沖縄に展開していたカナダ軍から、実際の段取りや司令部の所在など、その全貌について話を聞きました。 緊迫する瀬取り監視の現場とは 「我々は実際に瀬取りが疑われる船舶を、東シナ海で2回確認しました」 2019年6月26日、沖縄県のアメリカ海軍港湾施設「ホワイトビーチ」に停泊中だった、カナダ海軍のフリゲート「レジャイナ」の甲板上で取材陣にこう語ったのは、「レジャイナ」の艦長、ジェイコブ・F・フレンチ中佐です。中佐はさらに、「レジャイナ」が東シナ海で瀬取りが疑われる船舶を追跡していたことも明らかにしました。 拡大画像 沖縄本島のアメリカ軍港湾施設「ホワイトビーチ」に停泊するカナダ海軍フリゲート「レジャイナ」(稲葉義泰撮影)。 「我々が東シナ海で監視を行っている際に、瀬取りが疑わ