俘囚(ふしゅう)とは、陸奥・出羽の蝦夷のうち、蝦夷征伐などの後、朝廷の支配に属するようになった者を指す。夷俘とも呼ばれた。 また、主に戦前戦中には戦時捕虜の身分にあるものも俘囚と呼んだ。 移配俘囚[編集] 7世紀から9世紀まで断続的に続いた大和と蝦夷の戦争(蝦夷征伐)で、大和へ帰服した蝦夷のうち、集団で強制移住(移配)させられたものを指す。 移住させた目的としては、下記のようなものがあった[1]。移住先は九州までの全国に及んだ。 蝦夷自身が、同族から裏切り者として、報復や侵略される危険性があったため、生命の安全と生活の安定化を望んだ。 故地(陸奥・出羽)から切り離し公民意識から皇化し、和人へ同化させようとした。 軍事力の備えとして利用しようとした。 朝廷は国司(受領)に「俘囚専当」を兼任させ、俘囚の監督と教化・保護養育に当たらせた。俘囚は、定住先で生計が立てられるようになるまで、俘囚料とい