次期版Android(開発コード:Android M)では、Android 5.0以降で大きな問題となっているメモリーリーク問題が大幅に解消される見込みだ。動的リンカーを改良して動的検査ツールを利用しやすくしたことなどにより、2015年7月下旬の時点で、既に130以上のメモリーリーク問題を修正している。 2014年10月リリースのAndroid 5.0には、アプリケーションの標準ランタイム環境の刷新や、新デザインのUI採用といった大変更が加えられた。それに伴い、システムやアプリが徐々に主メモリー領域を食い潰す「メモリーリーク」が目立つようになった。メモリーリークによって空きメモリーが少なくなると、システム全体の実行速度が低下したり、アプリが勝手に再起動したりといった様々な問題が生じる。