ゲーム音楽といえば、家庭用テレビゲーム機が普及した1980年代前半には、簡単な電子音を組み合わせた、いわゆる「ピコピコ音」でした。 それが、2000年代に入ると、音楽はオーケストラで演奏したものに変わります。ゲーム機器が進化したことで、データの容量が飛躍的に増えたからです。現在、オーケストラとゲーム音楽との親和性はますます高まっています。 そんな中、ゲーム音楽を専門に演奏するプロのオーケストラが2年前に結成されました。交響楽団「JAGMO(ジャグモ)」です。 楽団員は全員が20代から30代の「テレビゲーム世代」です。コンサートでは、戦闘シーンやロマンスなど、実際にゲームの場面で使われている曲をメドレーで演奏します。 この楽団を立ち上げた、泉志谷忠和さん(29)たちは、主に1980年代から2000年代にかけて流行したゲームの音楽をオーケストラ用に編曲しています。重視しているのは、演奏を聴いた