海の浅い部分と深い部分の温度差を利用して発電する「海洋温度差発電」を世界で初めて海中で発電するシステムが開発されました。 「海洋温度差発電」は、海の浅いところにある温かい海水で液体のアンモニアを蒸発させ、その蒸気でタービンを回して発電したあと、深い海からくみ上げた冷たい海水で蒸気を冷やして繰り返し発電する仕組みです。 天候に左右されず安定して発電できることから、新たな再生可能エネルギーとして注目されています。この海洋温度差発電について、造船大手の「ジャパンマリンユナイテッド」と佐賀大学は、このほど海中で発電するシステムを開発し、実用化に向けて7年後をめどに実証実験を始めることになりました。具体的には、海上に浮かべた基地から海中にタービンなどの主要設備をぶら下げる形で、会社側によりますと、陸上で発電する実験はすでに行われていますが、海中で発電するシステムは世界で初めてだということです。 海水