ソニーのサイバーショットTシリーズは「薄型大画面」をはやらせた功績はあるけれども、その後はマイナーチェンジが続き、マンネリ化を免れられず、正直なところ「新鮮味が薄れてきたなあ」「そろそろ革新的な何かを追加しないとやばいんじゃないかなあ」と思っていたのである。 そうしたら、起死回生の新型がやっと出てきたのだ。数カ月前に登場した「DSC-T5」(以下、T5)はなんだったんだというくらい、今度のは新しい。 「DSC-T9」(以下、T9)である。見た目的には今までのTシリーズと大して変わらない。下にスライドさせて開くレンズカバーのデザインが変わってボディの半分を占めるサイズとなり、本体との一体感が増してちょっと精悍になったくらいだ。でも中身に大きな新機軸を加えてきた。「光学式手ブレ補正」である。 一見、今までのTシリーズとあまり変わらない外観。でもボディの縦横はT5より少し小さくなっている。レンズ